低身長さんのためのお直し ドロップショルダーのコート | 横浜縫製 Moonly Hearts&ちひろしゃつ

2021/03/27 07:23

初めまして。横浜縫製の千(SEN)と申します。

身長150センチのお洋服をハンドメイドで製作販売しています。

今回は実際に千の直したお洋服を使って、小さいさんのためのお直しのオーダー方法をお伝えしていけたらと思います。

ちなみに私は身長150㎝、体重37㎏。着用サイズは3−5号、またはキッズ145-150サイズです。小学生くらいの体格でしょうか。
大人服を小学生が着るとどうなるでしょうか?もちろん大きいし、全然機能的ではありませんよね。
常時萌え袖ですし、別におしゃれとかでなくいつもオーバーサイズ。プリーツのワイドパンツなんかは『殿中でござるー』袴です!

これ、服のデザインがいけないわけではありません。小学生のとき牛乳飲まなかったし、運動部入ってなかったのがいけない。。。という過去の自分のせいでもありません(笑)

きちんと体格にあったバランスで型紙をとられたお洋服なら、大概のデザインは低身長さんでも似合うし、おしゃれは叶います。

お直し工17年目に突入する千が、自分の服を購入するときのポイントを皆さんにもお伝えしたいと思います。
サイズショップで購入するとかなり限られてしまいます。なので、150サイズではなく、一般サイズの大人服を購入する場合があります。
その場合はお直しする前提での購入です。今回はコートを購入するとしましょう。

購入ショップは熟練したフィッターのいるお店にしましょう。ネットでの購入は自分の各寸法が分かってからがおススメです。

選ぶときの要はサイズ。そして服自体が良質なこと。

なるべくお直し費用を抑えて費用対効果を考えるなら、まずは長く着られるデザインを選びます。素材は丈夫そうで、長持ちするもの。せっかく直してまで着るのですから、よいものを選んだ方がお気に入りの一着に育ちます。

そして当然ですが、なるべくサイズの近いもの。これは大事なことなのですが、
お直し出来る寸法には限りがある 
型紙上、バランスに無理があり、規定量があって承ることができないからです。この規定量というのは実は曖昧なもの。本来個々に違うものですが、大量に受付し、工場などで作業する上では必要な数値です。

特に肩幅、身幅、袖幅など。ここは関連し合っていて、あまり直し寸法が大きいとすべてお直しになってしまう箇所です。また、高額になるため熟練者でないとそのような直しは難しいです。幅があっているだけでかなりいいサイズですよ!

次に見るのはポケット位置。低すぎるとだらしなく見えますし、何より使いづらいです。ここはパッチポケット、シームポケットのデザインを選んでおくのが後から変更出来てオススメです。
ただし、ポケットを移動する際は注意が必要です。
混合素材など多く、一概にはいえませんが、ウールメルトンや圧縮ウールなどはスチームアイロンで目立ちにくくなるので後で移動しても大丈夫な可能性が高いです。反対に綿などぱりっとした素材は針穴の跡が残りやすいですので注意が必要です。


そこで、千はこちらを選ぶことに。


これは福袋に入っていたコートなのですが、上記のお直し条件にぴったり。
こちらのいいところはさらに、ドロップショルダーで、袖の仕立てが簡易なこと。

先に結果。このようになりました!




Mサイズだったので大変大掛かりな作業となりました。一般的には詰めないであろう寸法を大幅に振り切っての作業。
 肩幅詰め全体10㎝、身幅から裾幅まで全体20㎝です。
 肩の落ち具合や全体の幅もちょうど良いです。
 着丈は好みですが、パンツに合わせたかったので10㎝ほど詰めました。

ここまで条件が揃って直せるのはほぼ無いことなのですが、かなりすっきりとしたシルエットのコートになりました!

 サイズ変更だけでなく、クルーネックからVネックラインにデザインを変更し、さらにスッキリ見せました。
 ポケットは悩みましたが、思い切ってなしにしてみました。
あくまでこのコートだからできた大幅変更のお直しですが、お直しショップでのオーダー箇所の参考にしていただければ幸いです。


横浜縫製ではシャツのお直しを一部承っております。Yシャツのカフスや襟の交換をシャツ職人とお直し工で一点一点縫製させていただきます。白襟への変更、同布地のある他社オーダーシャツなどメッセージにてご相談ください